債務整理 とにかく一度ご相談を

2019年4月26日

 今回は債務整理のお話です。

 

 かつては「過払いバブル」などとも言われ、私も、バブル末期の弁護士登録ではありますが、手持事件のウン割が債務整理案件という時代がありました。

 事務員さんに利息制限法の利率に引き直してもらった記録を何冊もデスクに置き(ありがとう事務員さん)、一日がかりで片っ端から貸金業者に電話をかけて任意整理や過払金の交渉をし、ふと「…俺は一体何をしているんだ?」と、当初思い描いていた仕事とのギャップに戸惑いを感じることもありました。…懐かしい。

 ただ、「過払いバブル」ですから、恩恵を受けるお客様は多かったです。

 破産やむなしという方針で依頼を受けたのに、フタを開けてみたら過払金が出るわ出るわで、残った債務も完済、ありがたいことに私の費用も過払金を原資にお支払いいただき、そのうえでご本人の手元にも過払金が戻るという、夢のような展開もありました。夢のようと言っても、本来はとっくに債務がなくなっているのに不当に請求されてしまい、それでも頑張って払い続けてきた結果なのですけれども。

 

 しかし、グレーゾーン金利撤廃から久しく、近年では過払金が生じているような景気の良い事案はめっきり少なくなりました。

 過払金が見つかることだけでなく、利息制限法に基づく利率で改めて計算した際の債務額の減少も期待できなくなったため、破産を回避でき任意整理や個人再生の方針で行ける事案というのは以前に比べてやはり減少し、相談の段階から破産しかないですねという事案は格段に増えました。

 相談にいらっしゃる方の中にも、かつては、「なんか、お願いすると逆にお金返ってくるらしいスね?じゃあお願いしやス。」みたいな威勢の良い方がいらっしゃった印象ですが、最近はもうそういう期待をされる方はおらず、本当に借金が返済できずに途方に暮れてどうしようもない、という、ふさぎ込んだ方が多いように思います。実際に心身の不調を訴え医療機関にかかっているという方もいらっしゃいます。

 私が、破産の悪いイメージや誤解を解いたり、破産手続きの流れ・見通しを説明したりしながら、問題なく経済的に再スタートを切ることが可能であるということをお伝えすると、「誰にも言えないし、債権者に申し訳ない気持ちで躊躇していたが、相談してずいぶん気持ちが楽になった。」と、安堵感で涙ぐまれる方もいます。

 

 近年でも、ご自身で命を絶ってしまう原因として、借金や経済生活の問題はいまだ小さくない割合を占めているそうです。

 借金というと、なかなか身近な人にも相談しづらい問題なのでしょう。

 ひとりで抱え込んで、ずっと返済のことを考えて、陰鬱な気分になってふさぎ込んで、という時間が長くなると、ご自身では気が付かないうちに少しずつ健常な判断がしづらくなっていくのかもしれません。

 また、債務整理の方法について正しい情報を十分持っていないがために、もう逃げ道がないのだとご自身で結論付けてしまうのかもしれません。

 

 当事務所の弁護士は全員、弁護士登録をしてから11年が経ち、その「過払いバブル」と呼ばれた時代からこれまで、破産、個人再生、任意整理を多数経験してきました。

 心身の不調そのものを直接治療することはできませんが、その要因をひとつ取り除くことで皆さんの生活のお役に立つのだという使命をもって処理にあたります。

 

 お一人で抱え込んでご自身が壊れてしまう前に、是非一度、ご相談いただきたいと思います。

 

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2019年4月26日債務整理